あらすじ
デートに向かう胡桃と紅葉。追う玉藻

「すぐ近くの寿司チェーンなんだ。歩いて行こう」
胡桃が促す。
暫く沈黙のまま二人は歩いた。
紅葉が切り出す。
「あの」
「あの」
胡桃と被ってしまった。
「あ、お先にどうぞ」
「いえいえ、お先にどうぞ」
初デートで2人とも緊張している。
また暫く沈黙が続いてしまった。
「あの」
もう1回紅葉が聞いてみた。
「なんでしょう？」
今度はうまく話が繋がった。
「何で私なんですか？」
「え？」
胡桃には意味が分からなかった。
「何で私を誘ってくれたんですか？」
正直自分でも分からなかった。
玉藻の目を晦ますために。
それが一番の狙いだった。
正直紅葉には悪かったかも知れない。
「御免なさい。でも今晩だけは奢らせてください。明日からはまた明日に」
「・・・はい」
紅葉も納得したようだった。


つづく